印鑑の材質:アカネ(柘) 13.5mm×60mm
植物性の印材では日本古来からあり、その中でも薩摩本柘は密度が高くより繊細で硬質であることから多くの日本人に愛用されています。使うほど艶が出て、樹木の独特の温かみが感じられ、朱にもなじんできます。本柘は日本産で薩摩本柘と島柘がありますが、今ではそのほとんどが鹿児島産です。これに対し、柘(あかね)は東南アジアから輸入されたシャム柘を意味し、現在でも官公庁や多くの印章店での取扱いがございます。薩摩本柘が国産品であるのに対して、柘(あかね)は輸入のシャム柘であるという点が、主たる相違点で実質上の差異や良し悪しはほとんどないと言えます。個人の印鑑では水牛や象牙が一般的ですが、法人印鑑では最も普及している印材でもあります。あくまで木製であるがゆえに黒水牛やオランダ水牛、象牙とは明らかに硬度が弱く、欠けやすいですので通常の取り扱いには充分注意が必要です。